2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ソフトウェア開発において情報はどこまで見せるか 5

個人情報、プライバシー情報、企業の機密情報などと言ったコンピュータ上に存在する守るべきデータは、プログラマーから見ると「どのようにでも扱うことが出来る」ものです。話はコンピュータ上でどのようにデータは扱われているか、どのように扱えるのか、…

ソフトウェア開発において情報はどこまで見せるか 4

ここまで関数内で宣言されたローカル変数と、関数の外で宣言された外部変数の役割を確認しました。今にいたるまで、1940年代に考案されたノイマン型コンピュータが、アーキテクチャとしてそのまま使用されているのも驚きではありますが、メモリ上にプログラ…

ソフトウェア開発において情報はどこまで見せるか 3

Aという関数がもっているデータを使用して、Bという関数に仕事をまかせる時には、引数と呼ばれるデータの入り口に、その値をメッセージとして渡すことが出来ます。Bという関数は自身のローカル変数に受け取った 値を入れて仕事をはじめることになります。こ…

ソフトウェア開発において情報はどこまで見せるか 2

C言語において変数や定数など扱うデータは、まず局所的(ローカル)なものと広域(グローバル)なものにわけて考えられています。関数の中で宣言されるデータは局所的なものです。ローカル変数に使用するメモリ領域はスタック領域と呼ばれ、関数がその仕事を…

ソフトウェア開発において情報はどこまで見せるか 1

ジョシュア・ブロックの「Effective Java」ではその項目13にこうあります。「クラスとメンバーへのアクセス可能性を最小限にする」。 「アクセス可能性を最小限にする」 情報のカプセル化はオブジェクト指向言語の大きなテーマとなっています。これはプラ…